心理カウンセリングにおいて面接はとても重要な技術になりますが、クライエントの方々は当然様々な問題を抱え、様々な個性を持っていますから、面接がいつも同じ構成、同じ技法でよいというわけではありません。
クライエントの問題を理解する心理アセスメントの段階での面接では、クライエントに質問を投げかけることになりますが、その質問の仕方にもいくつかの手法があります。
これが面接における構造化・半構造化・非構造化です。
①構造化面接
構造化面接は、クライアントにあらかじめ用意した質問や質問紙型を利用して行う面接です。
質問内容が決まっているため情報の信頼性が高まりますが、一方で質問項目以外の情報を得ることが出来ません。
②半構造化面接
半構造化面接では、質問の内容はあらかじめ決めますが、質問の変更や追加の質問を行います。規定の質問に加え、多様な情報を得ることが出来ます。
③非構造化面接
非構造化面接では質問内容をあらかじめ準備しません。会話の流れに応じて多種多様な情報は収集出来ますが、それをまとめ利用出来るかは、カウンセラーの力量が問われます。
このように最初の質問の段階でもいくつかの手法に分かれて来ます。様々なケースやクライエントの個性に合わせられるよう、出来る限り多くの手法を理解し、使いこなせることでよりクライエントの課題や個性の理解が深まるでしょう。