質問紙法での心理検査とその長所短所について

質問紙法とは

心理検査で用いられる手法で、紙面に多くの質問事項が記載され、クライエントに回答を求める手法です。

二件法では「はい」「いいえ」、三件法では「はい」「いいえ」「どちらでもない」などの選択肢が用いられます。こういった選択肢で回答する形式と、自由に記述する自由記述法があります。

質問紙法の長所と短所

長所としては、一度に多くの相手を対象と出来る集団実施が可能という点、結果の集計や統計処理が容易という点があげられます。

短所としては、その回答が社会的望ましさや虚偽によって歪曲されやすいという点、クライエントの言語能力に依存してしまう、クライエントの行動過程や潜在意識まで捉えることが出来ないなどが挙げられます。

主な質問紙法

◇パーソナリティ検査

矢田部-ギルフォード性格検査(Y-G性格検査)

MMPI(ミネソタ多面的人格目録)

エゴグラム

◇不安検査

MAS(顕在性不安尺度)

STAI(状態-特性不安検査)

◇その他

CMI(コーネル健康調査票)

GHQ(精神健康調査票)