エゴグラム
エゴグラムとはエリック・バーンの創始した交流分析における自我状態(P親、A大人、C子ども)をもとに、バーンの弟子であるデュセイが考案した性格診断法。
5つの自我状態にわけて、それぞれのバランスを視覚化したものです。
5つの自我状態
デュセイのエゴクラムでは次の5つの自我状態を設定しています。
・CP 批判的な親
・NP 養護的な親
・A 大人
・FC 自由奔放な子ども
・AC 順応した子ども
これら5つの自我状態が放出する心的エネルギーの高さをグラフ化したものです。
CPとは、厳しい心。自分の価値観を正しいものと信じて譲らず、責任を持ち、他人に批判的。
NPとは、寛容性。優しい心。愛情深く、思いやりがあり、世話好きで親切。この部分が低いと冷淡になる。
Aとは論理性。論理的で現実を重視し、聡明で合理的。この部分が低いと、非合理的な性格になる。
FCとは、奔放性。自由奔放で明るく好奇心旺盛。自我中心性で自己中心的。この部分が低いと閉鎖的で暗い性格。
ACとは順応性。協調的な心。他人の評価を気にする。言いたいことを言わないで我慢し、従順で遠慮がち。この部分が低いとマイペースな性格になる。
エゴグラムではこれらの数値を棒グラフや折線グラフで表します。
TEG(東大式エゴグラム)
TEGとは、上記のエゴグラムをもとに、1984年に東京大学医学部が開発したパーソナリティ検査です。
TEGは53問の質問項目からなり、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3件法で回答します。また、妥当性尺度があります。所要時間は10分ほどです。