NEO-PI-R検査とビックファイブ理論の概要

NEO-PI-R(NEO Personality Inventory Revised)はパーソナリティ検査のひとつです。
開発者はコスタ&マックレー。その特徴はビックファイブ理論にもとづき、人の特性の5次元を測定するというところにあります。

ビックファイブ理論

ビックファイブ理論とは、人の性格に関する学説で、人の個性は5つの因子によって分類することが出来るという理論です。この5つの因子をビックファイブの5因子と言います。

ビックファイブの5因子

Neuroticism(神経症的傾向)・・ストレスやネガティブな刺激に対する反応の強さ

Extraversion(外向性)・・積極性や社交性、行動的な態度。

Openness(開放性)・・知的好奇心があり、想像力や感受性が高く、新しいものや考えへの開かれた態度。

Agreauleness(調和性)・・他者への共感や協調性、配慮や思いやりの態度。

Conscientiousness(誠実性)・・良心や達成力、責任感の強さ、精神のコントロール力の強さ。

NEO-PL-R検査の項目数と下位尺度

NEO-PL-Rは240項目からなり、「非常にそうだ」「そうだ」「どちらでもない」「そうでない」「全くそうでない」の5件法の尺度です。
5因子それぞれの下位尺度は以下のように6つづつになっています。

・N(神経症的傾向):不安、敵意、抑うつ、自意識、衝動性、傷つきやすさ
・E(外交性):暖かさ、群居性、断交性、行動性、刺激希求性、よい感情
・O(開放性):空想、審美性、感情、行為、アイディア、価値
・A(調和性):信頼、実直さ、利他性、応諾、慎み深さ、優しさ
・C(誠実性):コンピテンス、秩序、良心性、達成追及、自己鍛錬、慎重さ

この5×6の合計30の特性から、個人のパーソナリティを詳細に分析することが出来るのがNEO-PL-Rの最大の特徴です。