ロールシャッハ・テストの特徴

ロールシャッハ・テストはスイスの精神科医ロールシャッハによって考案されたパーソナリティ検査です。投影法のテストになります。

インクを垂らした紙を半分に折って、開いた際に出来る左右が対称なしみ模様(無意味図形)の図版10枚を使います。

その図版を一枚づつ見せて、それが何に見えるかを口頭で答えさせます。(自由反応段階)

その後、検査者はその図版のどのような特徴がそのように見えたのかについて質問をします。(質問段階)

その質問への回答から、

・しみのどこに注目したのか・・反応領域(全体、大きい部分、小さい部分など)

・どのような特徴からそのように考えたか・・反応決定因(色彩、運動など)

・しみをなんと意味づけたか・・反応内容(人、動物、抽象的なものなど)

などをスコアリングして手がかりとし、さらに反応時間やそのときの表情やしぐらなども考慮して、心の状態を読み解いて行きます。

片口法と包括システム

ロールシャッハ・テストはクロッパーやラパポートにより、様々な実施法に発展していきましたが、それらを統合したのがエクスナーで、そのテスト方法は包括システムと呼ばれます。

日本ではクロッパー法をベースにした片口法包括システムが普及しています。