SCT(文章完成法)の概要

SCT(sentence completion test)は、刺激語である未完成の文章を提示して、文章の後半を自由に書き加え、完成させることでクライエントのパーソナリティを把握する投影法の検査です。1897年にエビングハウスが開発したものが由来と言われています。

クライエントの意識と無意識の中間レベルである前意識を投影する検査に位置付けられています。

分析方法には、形式分析(反応の長さ、時間、文法の誤りなどを分析する)と、回答の内容そのものから分析する内容分析がありますが、内容分析が一般的です。

書かれた内容から、知的面、感情面、身体面、社会面、家庭面といった、外的、内的状況を具体的に把握できる検査として、他の心理検査とともにテスト・バッテリーに組み込まれることが多くなっています。